“けんもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケンモン
語句割合
見聞51.6%
権門29.0%
顕門9.7%
剣門3.2%
憲問3.2%
權門3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕等も売文と云ふことさへなければ、何か商売を見つけるかも知れない。僕等の経験や見聞けんもんもその為に或は広まるであらう。
傲岸唾棄ごうがんだきする態度があったなら、当時の時風で、あれほどな権門けんもんの一族門人が、彼に手を振らして天下を歩かせてく筈はない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顕門けんもんに隠れていたのでは、近づくすべもないと思うて、故郷くにへ帰って来られたか」
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このうえは、剣門けんもんすがって、喬之助を見つけ次第、叩ッ斬って首にして貰い、それを証拠に、改めて許しを乞うて自家の安泰を計ろうという、山城守のはらだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
泰伯たいはく篇に五章、憲問けんもん篇に一章を見るのみであるが、泰伯篇の分に死に臨んだ際の言葉が二章までも記されている所を見ると、孔子学派においては有力な学者であったに相違ない。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
奧方は今を時めく老中、酒井左衞門のじようの息女で、一も二もなく權門けんもんの威勢に押されてゐる土佐守が、こんな野蠻やばんで下品で、その癖滅法可愛らしい娘を、見たことも想像したこともありません。