“権門”のいろいろな読み方と例文
旧字:權門
読み方割合
けんもん90.0%
ケンモン10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日は斯う云う権門けんもんだとか、明日はあゝ云う集会があってよんどころなく遅く成りましたら橋場の別荘へ泊りますと、断っては出掛けます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
傲岸唾棄ごうがんだきする態度があったなら、当時の時風で、あれほどな権門けんもんの一族門人が、彼に手を振らして天下を歩かせてく筈はない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去ル程ニ、大坂退城仕ルベキノ旨、カタジケナクモ禁中ヨリ御勅使クダサレ、門跡モンゼキ北之方キタノカタ年寄共トシヨリドモ如何アルベキヤ否ヤノ儀、権門ケンモンヲ恐レズ、心中之ゾンヨリ旨趣シシユ、残ラズ申シ出ヅベキノ由尋ネ被申マウサル——
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)