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態度
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やうす
ふりがな文庫
“
態度
(
やうす
)” の例文
信吾は常に変らぬ
態度
(
やうす
)
乍らも、何処か落着かぬ様で、室に入ると不図気がさした様に
見巡
(
みまは
)
して坐つたが、今まで客のあつたとも見えぬ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
清浦奎吾
(
きようらけいご
)
氏は持前の
容貌
(
かほたち
)
が、頭は尖つてゐるし、眼は小さし、余りどつとしないので、せめて
態度
(
やうす
)
にでもしつかりした
点
(
ところ
)
が無くつちやと
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
下り坂の人は気の弱いもので、すこし郡視学に冷酷な
態度
(
やうす
)
が
顕
(
あらは
)
れると、もう妙に固くなつて思ふことを言ひかねる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
少し話したい事があるから、と渠が云つた時、女は「さうですか。」と平気な
態度
(
やうす
)
で立つた。二人は人の居ない診察所に入つた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
政治家、軍人といつたやうな、世間の前に立つてお芝居をする必要のある人達は、相手の頭に強く自分を焼きつける為には、
他
(
ほか
)
に真似手のない特別お誂への
態度
(
やうす
)
をしなければならぬ事になつてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
七人の看護婦の中、青ざめた看護婦長一人を除いては、皆、美しくないまでも若かつた。若くないまでも、少くとも若々しい
態度
(
やうす
)
をして居た。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
七人の看護婦の中、青ざめた看護婦長一人を除いては、皆、美しくないまでも、若かつた。若くないまでも、少くとも若々しい
態度
(
やうす
)
をして居た。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その
態度
(
やうす
)
は、屹度
那
(
あ
)
の時の事を詳しく思出してるのだと静子に思はせた。静子も強ひて其時の事を思出して見た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と言つた信吾の
態度
(
やうす
)
は、
宛然
(
さながら
)
、其麽事は聞いても聞かなくても可いと言つた様であつたが、静子は
征矢
(
そや
)
の如く兄の心を感じた。そして、何といふ事なしに
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と、
一同
(
みんな
)
に挨拶した。そして、手づから椅子を引寄せて、遠慮もなく腰を掛け、校長や秋野と二言三言話してゐたが、何やら気の急ぐ
態度
(
やうす
)
であつた。その横顔を健は
眤
(
じつ
)
と
凝視
(
みつ
)
めてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
孝子は
気毒
(
きのどく
)
さに見ぬ振をしながらも、健のその
態度
(
やうす
)
をそれとなく見てゐた。そして訳もなく胸が迫つて、泣きたくなることがあつた。
其麽
(
そんな
)
時は、孝子は用もない帳簿などを
弄
(
いぢく
)
つて、
人後
(
ひとあと
)
まで残つた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
戻すも具合惡く、戻さぬも具合惡いといつた
態度
(
やうす
)
である。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
戻すも具合悪く、戻さぬも具合悪いといつた
態度
(
やうす
)
である。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“態”で始まる語句
態
態々
態〻
態勢
態姿
態態
態様
態色
態裁
態面