“見巡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みまわ30.0%
みま20.0%
みまは20.0%
みめぐ20.0%
まわ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何もわきまえん奴だと權六は遠慮を申付けられました、遠慮というのは禁錮おしこめの事ですが、權六ちととも遠慮をしません、相変らず夜々よな/\のそ/\出てお庭を見巡みまわって居りますので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『死んだんぢやないんだよ、初めツから。』と、吉野もホツと安心した様な顔を上げて、笑ひながら女児等を見巡みまはした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
信吾は常に変らぬ態度やうす乍らも、何処か落着かぬ様で、室に入ると不図気がさした様に見巡みまはして坐つたが、今まで客のあつたとも見えぬ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鼈四郎は肺腑を衝かれながら、しかしもう一度執拗しつように夫人へ反撃を密謀した。まだ五六日この古都に滞在して春のゆく方を見巡みめぐって帰るという夫妻を手料理の昼食に招いた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
麹町の華族、小浜正道氏の門内に、ひたと犬の鳴きたるあり。番人幾たびも見巡まわりしが、何事も無くて夜は明けぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)