トップ
>
蘇生
>
よみがへ
ふりがな文庫
“
蘇生
(
よみがへ
)” の例文
吐
(
つき
)
ヤレ/\有難き仰せ畏まり奉つると
蘇生
(
よみがへ
)
りたる
心地
(
こゝち
)
にて
直樣
(
すぐさま
)
馳歸
(
はせかへ
)
り多くの
鑰
(
かぎ
)
を持參なし
種々
(
いろ/\
)
合
(
あは
)
せ見て
具足櫃
(
ぐそくびつ
)
の
錠前
(
ぢやうまへ
)
を
開
(
あけ
)
けるとなり此事錠前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
更
(
さら
)
に
數
(
すう
)
十
分間
(
ぷんかん
)
其
(
そ
)
の
儘
(
まゝ
)
に
忘
(
わす
)
られて
居
(
ゐ
)
たならば
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
自分
(
じぶん
)
が
欲
(
ほつ
)
したやうに
冷
(
つめ
)
たい
骸
(
むくろ
)
から
蘇生
(
よみがへ
)
らなかつたかも
知
(
し
)
れなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
素
(
もと
)
より不信の
極悪人
(
ごくあくびと
)
、此儘に打ち捨て置き、
風来犬
(
ふうらいいぬ
)
にな食す可きなれど、今日は異例の情をもて、
聖
(
さんた
)
まりやに祈りを上げ
蘇生
(
よみがへ
)
らして呉れむずらむ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
夕食
(
ゆふめし
)
も
食
(
く
)
はずに倒れたなり
動
(
うご
)
かずにゐた。其時
恐
(
おそ
)
るべき日は漸く
落
(
お
)
ちて、夜が次
第
(
だい
)
に
星
(
ほし
)
の
色
(
いろ
)
を
濃
(
こ
)
くした。代助は
暗
(
くら
)
さと涼しさのうちに始めて
蘇生
(
よみがへ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
行くうち
不図
(
ふと
)
、この霜降りのインバネスを初めて着たをり編輯長に「君は色が黒いから似合はないね」と言はれて冷やツとした時の記憶が頭に
蘇生
(
よみがへ
)
つた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
▼ もっと見る
平次と一緒になる前、一二年こゝの水茶屋で働いてゐたお靜は、兩國へ來ると——往來の人の顏にも兩側の店構へにも、いろ/\と古い記憶が
蘇生
(
よみがへ
)
ります。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
靜かに引きしまつた自分の心の中へ何が
蘇生
(
よみがへ
)
つて來るのか、何が浮んで來るのか、私はそれを求めてゐる。恐ろしさと
悦
(
うれ
)
しさの期待を持つてそれを求めてゐる。
霧の旅
(旧字旧仮名)
/
吉江喬松
(著)
日
比
(
ごろ
)
睦
(
むつま
)
じくかたり給ふ
二二
殿原
(
とのばら
)
も
詣
(
まう
)
で給ひて
葬
(
はうむり
)
の事をもはかり給ひぬれど、只師が
心頭
(
むね
)
の暖かなるを見て、
柩
(
ひつぎ
)
にも
蔵
(
をさ
)
めでかく守り侍りしに、今や
蘇生
(
よみがへ
)
り給ふにつきて
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
それは
水害
(
すゐがい
)
のためにもし
船
(
ふね
)
が
転覆
(
ひつくりか
)
へると
蘇生
(
よみがへ
)
る
亡者
(
やつ
)
が多いので、それでは
折角
(
せつかく
)
開
(
ひら
)
けようといふ
地獄
(
ぢごく
)
の
衰微
(
すゐび
)
だといふので、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り
鉄橋
(
てつけう
)
になつちまいました、それ
御覧
(
ごらう
)
じろ
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「や、
伯父
(
をぢ
)
さん」と
蒋生
(
しやうせい
)
蘇生
(
よみがへ
)
つたやうに
思
(
おも
)
つて、はじめて
性分
(
しやうぶん
)
の
黄
(
き
)
な
聲
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
伸上
(
のびあが
)
る。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私の耳に
蘇生
(
よみがへ
)
る
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
平次に斯う指摘されると、この五年の間、養父母に加へた
虐待
(
ぎやくたい
)
と
凌辱
(
りようじよく
)
が、あり/\記憶に
蘇生
(
よみがへ
)
るのです。
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蘇生
(
よみがへ
)
つた
樣
(
やう
)
にはつきりした
妻
(
さい
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、
恐
(
おそ
)
ろしい
悲劇
(
ひげき
)
が一
歩
(
ぽ
)
遠退
(
とほの
)
いた
時
(
とき
)
の
如
(
ごと
)
くに、
胸
(
むね
)
を
撫
(
な
)
で
卸
(
おろ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
明
(
あ
)
けておくれ/\、
蘇生
(
よみが
)
へつたから
明
(
あ
)
けてお
呉
(
く
)
れ。岩「
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
ひますよ、お
明
(
あ
)
けなさい。と
云
(
い
)
ふから、
早桶
(
はやをけ
)
の
蓋
(
ふた
)
を取ると
蘇生
(
よみがへ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。妻「あらまアお
前
(
まへ
)
さん助かつたのかえ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、
蘇生
(
よみがへ
)
つて
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
てから、
丁
(
てい
)
飛脚
(
ひきやく
)
が、
内證
(
ないしよう
)
で、
兄弟分
(
きやうだいぶん
)
に
話
(
はな
)
したと
傳
(
つた
)
へられる。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
止めしにや息の
絶
(
た
)
えたるに
驚
(
おどろ
)
きつゝ
種々
(
しゆ/″\
)
介抱
(
かいはう
)
成
(
なし
)
けれ共
蘇生
(
よみがへ
)
る
容子
(
ようす
)
も
無
(
なく
)
暫時
(
ざんじ
)
に
冷
(
つめ
)
たくなり候まゝ當御奉行所へ御訴へ申上候儀に御座候と申立ければ
慈仁
(
じじん
)
無類
(
むるゐ
)
の大岡殿ゆゑ
忽
(
たちま
)
ち久八の
廉直
(
れんちよく
)
なるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それが一巡りゆき渡ると、又も
煽
(
あふ
)
られたやうに、亂痴氣騷ぎが
蘇生
(
よみがへ
)
るのです。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
繰返
(
くりかへ
)
すやうだが、それが
二日
(
ふつか
)
で、
三日
(
みつか
)
の
午
(
ひる
)
すぎ、
大雨
(
おほあめ
)
に
弱
(
よわ
)
り
果
(
は
)
てて、まだ
不安
(
ふあん
)
ながら、
破家
(
やぶれや
)
へ
引返
(
ひきかへ
)
してから、
薄
(
うす
)
い
味噌汁
(
みそしる
)
に
蘇生
(
よみがへ
)
るやうな
味
(
あぢ
)
を
覺
(
おぼ
)
えたばかりで、
罐
(
くわん
)
づめの
海苔
(
のり
)
と
梅干
(
うめぼし
)
のほか
何
(
なん
)
にもない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
翌早朝
(
よくさうてう
)
、
小使部屋
(
こづかひべや
)
の
爐
(
ゐろり
)
の
焚火
(
たきび
)
に
救
(
すく
)
はれて
蘇生
(
よみがへ
)
つたのであります。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
答
(
こた
)
へた
時
(
とき
)
、
私
(
わたし
)
は
蘇生
(
よみがへ
)
つたやうに
思
(
おも
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“蘇生”の意味
《名詞》
蘇生(そせい)
よみがえること。
(出典:Wiktionary)
“蘇生”の解説
蘇生(そせい、甦生)とは、一度死亡した、あるいはそれに類する状態になった人間が再び生命を取り戻すことである。前者は「復活」、「黄泉がえり」などとも呼ばれる。心臓の鼓動が停止したり、呼吸が止まったりした者に対し、人工呼吸や心臓マッサージを行うが、その方法をまとめて、心肺蘇生法という。
(出典:Wikipedia)
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“蘇生”で始まる語句
蘇生浄化