“蒋生”の読み方と例文
読み方割合
しやうせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もんはなれて、やがて野路のみちかゝところで、横道よこみちからまへとほくるまうへに、蒋生しやうせい日頃ひごろ大好物だいかうぶつの、素敵すてきふのがつてた。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いまや、お慈悲じひ、お慈悲じひこゑれて、蒋生しやうせい手放てばなしに、わあと泣出なきだし、なみだあめごとくだるとけば、どくにもまたあはれにる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御樣子ごやうすせらるゝ、蒋生しやうせいいのち瀬戸際せとぎはよわて、たまりかねて、「お慈悲じひ、お慈悲じひかへります、おかへください。」とたらに叩頭おじぎをするのであつた。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)