“あげく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揚句67.8%
挙句22.5%
擧句2.5%
上句2.2%
結果2.2%
結句0.7%
結局0.7%
場句0.4%
掦句0.4%
掲句0.4%
(他:1)0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
選ばないとすれば——下人の考えは、何度も同じ道を低徊ていかいした揚句あげくに、やっとこの局所へ逢着ほうちゃくした。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
急に、おお寒い、おお寒い、風邪かぜ揚句あげくだ不精しょう。誰ぞかわんなはらねえかって、ともからドンと飛下りただ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾度いくたびかのはげしい合戦かっせん挙句あげくはてが、あの三ねんしのなが籠城ろうじょう
中にはまた一刻も早く育てようとあせった挙句あげく、せっかく大事にしている野菜を枯らしてしまうものもあるくらいです。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いつもかはらぬ景色けしきながら、うで島田しまだにおびえし擧句あげくの、心細こゝろぼそさいはむかたなし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この與力よりきもなく、但馬守たじまのかみから閉門へいもんめいぜられた擧句あげくに、切腹せつぷくしてしまつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
是非四日まで辛抱せんかと、さまこうさま思ひ煩ひし上句あげく、終に四日の方に勝たれ、力無く障子を立て、又元の座に直りぬ。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
ちゃこっぷあらいようがどうだとか、うまけるのに手間てまれるとかとりきんで、上句あげくには
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いろいろ考えた結果あげく、湖心寺の棺桶のことを思いだして、附近の者を頼んでいっしょに湖心寺へ往って、棺桶のあるへやへ往ってみた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
米は例によってさんざん毒づいた結果あげく、客商売に坊主は縁起が悪いと云って戸外そとへ突出し、下足番に言いつけて叔父の頭へ塩をかした。
寄席の没落 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
奥方は罵り罵りお菊をさいなんだ結句あげく主膳のへや引摺ひきずって往った。濃いつやつやしたお菊の髪はこわれてばらばらになっていた。お菊は肩を波打たせて苦しんでいた。
皿屋敷 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その友人は、じぶんひそかに行った自恂じいの行為を、いっしょに宿にいた友人が、下宿の者や、附近の者にふれ歩いたと思いだして、それから皆の顔に嘲笑が見えだし、その友人と大喧嘩をした結句あげく
妖影 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
喜兵衛は年とって小供を育てるのも面倒だから、だれかに妾をくれてやろうと思いだしたが、他へやるには数多たくさん金をつけてやらなくてはいけないから、だれか金の入らない者はないかと考えた結局あげく
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お察しの通り、以前はさる大名に仕えた侍でござったが、ふとした事から酒と女に心を奪われ、結局あげくの果は何人かの者に手をかけて、この地に隠れておる者でござるが、時が経つにつれて浅間しく、邪慾のために、祖先を辱かしめたるこの身が恨めしゅう、此のごろでは
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けれど不幸にも一年の間に子をつくることが出来なかつた二人の仲は、次第に殺伐さつばつり、乱暴に為り、無遠慮になつて、そして、その場句あげくには、泣声、尖声とがりごゑを出しての大立廻。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
父親は足を棒のようにして息子の行方をさんざ探ねて廻った掦句あげく、ようやく探し当てることが出来たのであるが、ジャンは、芸を仕込まれた牝山羊や軽業をする犬にとり囲まれて、年老った道化師の膝にのって、声をたててキヤッキヤッ笑っていた。
親ごころ (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
「丁度三年前でございます。へエ散々馬鹿を盡した掲句あげく、あんな商賣をして居りましたが、子供達がやかましくつて、義兄あにへ詫を入れることになつてから、早いもんで、——もう三年になりますよ、へエ」
色々いろ/\折檻せつかんもしてたが無駄むだなので親父おやぢ持餘もてあまし、つひにお寺樣てらさま相談さうだんした結極あげくかういふ親子おやこ問答もんだふになつた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)