“到津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたつ50.0%
いとうづ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、長岡佐渡の邸へ、挨拶をすまして、侍小路から伝馬河岸てんまがしへ出、到津いたつの浜の方へ降りて行った武蔵のうしろ姿へ——その声のぬしは、手を振っていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵と加賀四郎とは、そこらの茶店先で日の暮るるを待合せ、やがて宵の星空の下を、加賀四郎の案内で、街から小半里ほどある到津いたつの橋のたもとまで導かれて行った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肥後の島崎の石神社いしがみやしろの石も、もとは宇佐八幡の神官到津いとうづ氏が、そのお社の神前から持って来て祀ったので、それから年々太るようになったといっております。(肥後国志。熊本県飽託ほうたく郡島崎村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)