“楯突”の読み方と例文
読み方割合
たてつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その総本家そうほんけの権能はひじょうに古くからのもので、これに楯突たてつくことは世間からも許さないが、多くの氏々の連合にはそういう中心の力がよわい。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それに昇は花で言えば今を春辺はるべと咲誇る桜の身、此方こっち日蔭ひかげの枯尾花、到頭どうせ楯突たてつく事が出来ぬ位なら打たせられに行くでも無いと、境界きょうがいれてひがみを起し
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
主家を退転して三万七千石の大名に楯突たてついてまでも、志賀家の血筋を護り通そうとするのでしょう。