“隨處”のいろいろな読み方と例文
新字:随処
読み方割合
ずゐしよ66.7%
いたるところ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの、時代じだいのついた大建おほだてものの隨處ずゐしよすくつたのが、のためにつたか、あるひけて界隈かいわいげたのであらう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
目的めあて海岸かいがん——某地ぼうちくと、うみ三方さんぱう——見晴みはらして、旅館りよくわん背後うしろやまがある。うへ庚申かうしんのほこらがあるとく。……町並まちなみ、また漁村ぎよそん屋根やねを、隨處ずゐしよつゝんだ波状はじやう樹立こだちのたゝずまひ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こゝ天上より眺むれば、牧者の衣を着たるあらき狼隨處いたるところ牧場まきばに見ゆ、あゝ神の擁護みまもりよ、何ぞ今もたざるや 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)