“蔵造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらづくり71.4%
くらづく28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のすぐ後には蔵造くらづくりの瀬戸物屋があった。小さいさかずきのたくさん並んだのを箱入にして額のように仕立てたのがその軒下にかかっていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
路地の最も長くまた最も錯雑して、恰も迷宮の観あるは葭町よしちやうの芸者家町であらう。路地の内に蔵造くらづくりの質屋もあれば有徳うとくな人の隠宅いんたくらしい板塀も見える。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
長吉は仕方なしにだ左へ左へと、いいかげんに折れて行くと蔵造くらづくりの問屋らしい商家のつづいた同じような堀割の岸に二度も出た。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
長吉ちやうきち仕方しかたなしにだ左へ左へと、いゝかげんにれてくと蔵造くらづくりの問屋らしい商家しやうかのつゞいた同じやうな堀割ほりわりの岸に二度も出た。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)