“有徳”の読み方と例文
読み方割合
うとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文字通りにきつと彼は唯渇仰する爲めにのみしか生活してゐないのであつた——確かに、有徳うとくで偉大であつたものゝ後を追つて。
僕のような有徳うとくの君子は貧乏だし、彼らのような愚劣なはいは、人を苦しめるために金銭を使っているし、困った世の中だなあ。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
前に述べた金神もその一つだが、このほかに歳徳としとくと申すものがある。これは年中第一の有徳うとくの方角にして、万徳の集まる吉方といわれている。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)