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蔵造
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くらづくり
ふりがな文庫
“
蔵造
(
くらづくり
)” の例文
彼のすぐ後には
蔵造
(
くらづくり
)
の瀬戸物屋があった。小さい
盃
(
さかずき
)
のたくさん並んだのを箱入にして額のように仕立てたのがその軒下にかかっていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
路地の最も長くまた最も錯雑して、恰も迷宮の観あるは
葭町
(
よしちやう
)
の芸者家町であらう。路地の内に
蔵造
(
くらづくり
)
の質屋もあれば
有徳
(
うとく
)
な人の
隠宅
(
いんたく
)
らしい板塀も見える。
路地
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
竜池は父を
伊兵衛
(
いへえ
)
と云った。伊兵衛は竜池が祖父の番頭であったのを、祖父が人物を見込んで養子にした。摂津国屋の店を
蔵造
(
くらづくり
)
にしたのはこの伊兵衛である。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
需用は
莫大
(
ばくだい
)
なものであったでありましょう。
盛
(
さかん
)
に
藍草
(
あいぐさ
)
を植えて、それを
藍玉
(
あいだま
)
に作ったのは徳島市から程遠くない村々で、今も訪ねますと、それは見事な
蔵造
(
くらづくり
)
の仕事場が見られます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
路地の最も長くまた最も錯雑して、あたかも迷宮の観あるは
葭町
(
よしちょう
)
の芸者家町であろう。路地の内に
蔵造
(
くらづくり
)
の質屋もあれば
有徳
(
うとく
)
な人の
隠宅
(
いんたく
)
らしい板塀も見える。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
彼は徳川時代の
湿
(
しめ
)
っぽい空気がいまだに
漂
(
ただ
)
よっている黒い
蔵造
(
くらづくり
)
の立ち並ぶ裏通に、親譲りの家を構えて、敬ちゃん御遊びなという友達を相手に、泥棒ごっこや大将ごっこをして成長したかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“蔵”で始まる語句
蔵
蔵人
蔵前
蔵人所
蔵人頭
蔵匿
蔵石
蔵帳
蔵主
蔵幅