“伊兵衛”のいろいろな読み方と例文
旧字:伊兵衞
読み方割合
いへえ75.0%
いへい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえ。わたくしではございません。お出入りの大工伊兵衛いへえと申すものが八丁堀お役人ていの追剥おいはぎに斬り殺されまして——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
竜池は父を伊兵衛いへえと云った。伊兵衛は竜池が祖父の番頭であったのを、祖父が人物を見込んで養子にした。摂津国屋の店を蔵造くらづくりにしたのはこの伊兵衛である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
右のような小木のクリを南京栗ナンキングリというと伊藤伊兵衛いへいの『地錦抄付録ちきんしょうふろく』に出ている。一体姿の小さいものを南京鼠のように南京と呼ばれる。三度栗も樹が小さいからそれでこの名がある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)