“並樹”の読み方と例文
旧字:竝樹
読み方割合
なみき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでお君さんもほかに仕方がないから、すぐに田中君へ追いつくと、葉をふるった柳の並樹なみきの下を一しょにいそいそと歩き出した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
直ぐその家に眼をったのであるが、花崗岩みかげいしらしい大きな石門から、かえで並樹なみきの間を、爪先つまさき上りになっている玄関への道の奥深く
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
誰だったか独逸人を地獄へおとしたら、屹度きつと地獄と伯林ベルリンとの比較研究を始めて、地獄の道にも伯林の大通おほどほりのやうに菩提樹の並樹なみきを植付けたい。