“なみき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
並木66.2%
並樹13.8%
街樾6.2%
街樹3.1%
列木3.1%
3.1%
列樹1.5%
竝木1.5%
竝樹1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並木なみきの松と松との間が、どんよりして、こずえが鳴る、と思うとはや大粒な雨がばらばら、立樹たちきを五本と越えないうちに、車軸を流す烈しい驟雨ゆうだち
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
直ぐその家に眼をったのであるが、花崗岩みかげいしらしい大きな石門から、かえで並樹なみきの間を、爪先つまさき上りになっている玄関への道の奥深く
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
車は月桂ラウレオ街樾なみきを過ぎて客舍の門にいたりぬ。薦巾セルヰエツトひぢにしたる房奴カメリエリは客を迎へて、盆栽花卉くわきもて飾れるひろきざはしもとに立てり。
室内は動揺どよむ。嬰児こどもは泣く。汽車はとどろく。街樹なみきは流るる。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小長谷の若雀の命、長谷の列木なみきの宮にましまして、八歳天の下治らしめしき。この天皇、太子ひつぎのみこましまさず。かれ御子代として、小長谷部をはつせべを定めたまひき。御陵は片岡の石坏いはつきの岡にあり。
列の先頭と併行して、桜のなみきもとを来る一団の少年があつた。彼等は逸早いちはやくも、自分と共に立つて居る『警告者』の一団を見付けて、駈け出して来た。両団の間に交換された会話は次の如くである。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
われ今再びかの列樹なみきを見るなり。われ今再びかの牧場を見るなり。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)