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街樾
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なみき
ふりがな文庫
“
街樾
(
なみき
)” の例文
道幅の莫迦に廣い停車場通りの、兩側のアカシアの
街樾
(
なみき
)
は、蕭條たる秋雨に遠く/\煙つてゐる。其下を往來する人の歩みは皆靜かだ。
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
車は
月桂
(
ラウレオ
)
の
街樾
(
なみき
)
を過ぎて客舍の門に
抵
(
いた
)
りぬ。
薦巾
(
セルヰエツト
)
を
肘
(
ひぢ
)
にしたる
房奴
(
カメリエリ
)
は客を迎へて、盆栽
花卉
(
くわき
)
もて飾れる
闊
(
ひろ
)
き
階
(
きざはし
)
の
下
(
もと
)
に立てり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
只だ山を左に見て行き給はゞ、小河の流に逢ひ給はん。そは山より街道に出づる水なり。霧晴れなば、そこより
街樾
(
なみき
)
の長く續けるを見給ふならん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
道幅の莫迦に広い停車場通りの、両側のアカシヤの
街樾
(
なみき
)
は、
蕭条
(
せうでう
)
たる秋の雨に遠く/\煙つてゐる。其下を
往来
(
ゆきき
)
する人の歩みは皆静かだ。男も女もしめやかな恋を抱いて歩いてる様に見える。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
道は一苑を過ぎて、巖壁と激流との間なる
街樾
(
なみき
)
に入りぬ。その木は皆鬱蒼たる橄欖なり。これを行く間、われは早く
水沫
(
みなわ
)
の雲の如く半空に
騰上
(
とうじやう
)
して、彩虹の其中に現ぜるを見き。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
アカシヤの
街樾
(
なみき
)
にポプラに
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
街
常用漢字
小4
部首:⾏
12画
樾
部首:⽊
16画
“街”で始まる語句
街
街道
街路
街衢
街燈
街上
街頭
街中
街角
街々