“住古”の読み方と例文
読み方割合
すみふる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに引換へて父の世より住古すみふるせし我家の内の薄暗く書斎の青燈せいとう影もおぼろにとこの花を照すさま何事にもかへがたく覚初おぼえそめたるがためのみ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
或日主人は外から帰って見ると先祖代々住古すみふるした邸宅は一見あらた建直たてなおされたのかと思うばかりその古びた外観を
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然しそれとても其の土地に住古すみふるしたものゝ間にのみ通用されべき名前であつて、東京市の市政が認めて以ておほやけの町名となしたものは恐らくは一つもあるまい。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)