“建直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてなお75.0%
たてなほ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日主人は外から帰って見ると先祖代々住古すみふるした邸宅は一見あらた建直たてなおされたのかと思うばかりその古びた外観を
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
で、その後もかくにの窓からちる人があるので、当時いまの殿様もひどくそれを気にかけて、近々ちかぢかうちにアノ窓を取毀とりこわして建直たてなおすとか云っておいでなさるそうですよ
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すで寛保年中くわんぽねんちう一時いちじきうすくはむため、老職らうしよくはい才覺さいかくにて、徳川氏とくがはしより金子きんす一萬兩いちまんりやう借用しやくようありしほどなれば、幼君えうくん御心おんこゝろなやませたまひ、なんとか家政かせい改革かいかくしてくにはしら建直たてなほさむ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
得たれば江戸風えどふうに氣がきいて居るとか云れて評判ひやうばんよく少光陰わづかの中に仕出して段々だん/\普請ふしん建直たてなほし今にては勿々なか/\立派りつぱなる身上しんしやうになりしといふ金毘羅こんぴらへ行たる者が歸りてのはなしなり丸龜にて江戸屋清兵衞と云ば一番の旅宿はたごやだと云事なればよろこ旁々かた/″\たづね度は思ひしか共五日や十日にては
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)