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建直
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たてなお
ふりがな文庫
“
建直
(
たてなお
)” の例文
或日主人は外から帰って見ると先祖代々
住古
(
すみふる
)
した邸宅は一見
新
(
あらた
)
に
建直
(
たてなお
)
されたのかと思うばかりその古びた外観を
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
で、その後も
兎
(
と
)
かくに
其
(
そ
)
の窓から
墜
(
お
)
ちる人があるので、
当時
(
いま
)
の殿様も
酷
(
ひど
)
くそれを気にかけて、
近々
(
ちかぢか
)
の
中
(
うち
)
にアノ窓を
取毀
(
とりこわ
)
して
建直
(
たてなお
)
すとか云ってお
在
(
いで
)
なさるそうですよ
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
建直
(
たてなお
)
した落成式、
停車場
(
ステイション
)
に舞台がかかる、東京から
俳優
(
やくしゃ
)
が来る、村のものの茶番がある、
餅
(
もち
)
を
撒
(
ま
)
く、昨夜も夜通し騒いでいて、
今朝
(
けさ
)
来がけの人通りも、よけて通るばかりであったに
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……今から二十余年前……福岡の県立病院が医科大学に改造されてこの松原に
建直
(
たてなお
)
された当時の事、その大学の第一回の入学生として這入って来た青年の中に、WとMという二人がいた。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それから変事が続きて
住
(
すま
)
いきれず、売物に出したのを
或
(
ある
)
者が
買
(
かい
)
うけ、その土蔵を
取払
(
とりはら
)
って家を
建直
(
たてなお
)
したのだが、
未
(
いま
)
だに時々不思議な事があるので、何代
替
(
かわ
)
っても長く住む者が無いとの事である。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
▼ もっと見る
土地会社へ勤めていた重吉もこれまでにない賞与金を
貰
(
もら
)
ったくらいで、丁度
歌舞伎座
(
かぶきざ
)
が
新
(
あらた
)
に
建直
(
たてなお
)
された時、重吉は種子の衣類に身を飾ったお千代を連れて見物に行く。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
建
常用漢字
小4
部首:⼵
9画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“建”で始まる語句
建
建立
建物
建築物
建築
建前
建場
建部
建武
建具