“中橋”の読み方と例文
読み方割合
なかばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路地には往々わう/\江戸時代から伝承し来つた古い名称がある。即ち中橋なかばし狩野新道かのうじんみちと云ふが如き歴史的由緒あるものもすくなくない。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
やがてこの座敷へ通されて来た三十前後の町人風の男は、京橋の中橋なかばし広小路に同商売の菓子屋を営んでいる松沢という店の主人庄五郎であった。
恨みの蠑螺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
柏軒が家を中橋なかばしに構へたのも、恐くは此頃の事であらう。文書の上に於ては、わたくしは弘化四年の榛軒の湘陽紀行中に始て中橋の家の事を見出した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)