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中橋
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なかばし
ふりがな文庫
“
中橋
(
なかばし
)” の例文
路地には
往々
(
わう/\
)
江戸時代から伝承し来つた古い名称がある。即ち
中橋
(
なかばし
)
の
狩野新道
(
かのうじんみち
)
と云ふが如き歴史的由緒あるものも
尠
(
すくな
)
くない。
路地
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
やがてこの座敷へ通されて来た三十前後の町人風の男は、京橋の
中橋
(
なかばし
)
広小路に同商売の菓子屋を営んでいる松沢という店の主人庄五郎であった。
恨みの蠑螺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
柏軒が家を
中橋
(
なかばし
)
に構へたのも、恐くは此頃の事であらう。文書の上に於ては、わたくしは弘化四年の榛軒の湘陽紀行中に始て中橋の家の事を見出した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
悦二郎にも、
中橋
(
なかばし
)
の家のひとたちにも……。だから、そのひとたちのことをあたしにおたずねになっても無駄よ。まるっきり、なにも知らないのですから。
キャラコさん:06 ぬすびと
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「大急ぎで
中橋
(
なかばし
)
の鳴子屋へ行ってくれ。気の毒だが
検屍
(
けんし
)
が済まないうちは、葬いを出さしちゃならねえ」
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
誰も知った通り、この三丁目、
中橋
(
なかばし
)
などは、
通
(
とおり
)
の中でも
相
(
あい
)
の
宿
(
しゅく
)
で、電車の
出入
(
ではい
)
りが余り混雑せぬ。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とにかく当座の宿をとってからの思案と、お米はその晩、
中橋
(
なかばし
)
すじの
茗荷屋
(
みょうがや
)
という家を選んだ。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
音「それ/\
中橋
(
なかばし
)
の
繁
(
しげ
)
さんが来ていると云うじゃアないか」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
路地には往々江戸時代から伝承し
来
(
きた
)
った古い名称がある。即ち
中橋
(
なかばし
)
の
狩野新道
(
かのうじんみち
)
というが如き歴史的
由緒
(
ゆいしょ
)
あるものも
尠
(
すくな
)
くない。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“中橋”で始まる語句
中橋南地
中橋埋地