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定席
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じょうせき
ふりがな文庫
“
定席
(
じょうせき
)” の例文
なにも知らぬ岡安は、はりこんでいる刑事の間を、すれすれにくぐりぬけてきたことも知らずに、いつもの
定席
(
じょうせき
)
に腰を下した。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いつも夜店の
賑
(
にぎわ
)
う
八丁堀北島町
(
はっちょうぼりきたじまちょう
)
の路地には片側に講釈の
定席
(
じょうせき
)
、片側には
娘義太夫
(
むすめぎだゆう
)
の定席が向合っているので、
堂摺連
(
どうするれん
)
の
手拍子
(
てびょうし
)
は毎夜
張扇
(
はりおうぎ
)
の響に
打交
(
うちまじわ
)
る。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
もしその辺に友達が散歩していて、彼が安来節の
定席
(
じょうせき
)
からコソコソと出て来るところを見られでもしたら、と思うと気が気でなかった。ひとりでに歩調が早くなった。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
床本
(
ゆかほん
)
とお弁当とをもって、文楽座に通うのを毎日の仕事としていた他意なき熱心さを、大阪第一流の女義の
定席
(
じょうせき
)
、
播重
(
はりじゅう
)
の主人にみとめられたのが出世のはじまりとなった。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
席
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“定”で始まる語句
定
定紋
定命
定規
定法
定宿
定石
定業
定連
定期市