“枕席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんせき80.0%
まくら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸妓の芸が音曲舞踊の芸ではなくして枕席ちんせきの技巧を意味せられる時代には、通人つうじんはもはや昔のように優れた享楽人であることを要しないのである。
享楽人 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
品は初子が亀千代を生んだ年に二十一歳で浜屋敷に仕へることになつて、すぐに綱宗の枕席ちんせきしたらしい。あるひは初子の産前産後の時期にちようを受けはじめたのではなからうか。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
南はその夜、こおりのように冷たい新人と枕席まくらを共にした。南は望んでいた情調を味わうことができなかった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)