“真新”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞新
読み方割合
まあたら36.4%
まあたらし27.3%
まっさら18.2%
まあた9.1%
まつさら9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのかわり、そこが葬儀屋そうぎやとなって、真新まあたらしいかんおけやしろ蓮華れんげ造花ぞうかなどが、ならべてありました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
リュック・サックを負うたものもあり、入塾のためにわざわざ買い求めたとしか思えないような真新まあたらしいかわのトランクをぶらさげているものもあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
栗梅色くりうめいろった真新まあたらしい箱馬車式はこばしゃしきの立派なものだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
帰って見ると、郵便箱には郵便物の外、色々な名刺や鉛筆書きが入れてあったり、主人しゅじん穿きふるした薩摩下駄を物数寄ものずきにまだ真新まあたらしいのに穿きかえてく人なぞもあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ちょうどきりのかかったみなとあつまったふねともしびのように、もしくは、地平線ちへいせんちかそらにまかれたぬかぼしのように、あおいろのもあれば、あかいろのもあり、なかには真新まあたらしい緑色みどりいろのもありました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
大工と一所いっしょに、南屋の普請ふしんかかって居るので、ちょうど与吉の小屋と往来を隔てた真向まむこうに、小さな普請小屋が、真新まあたらしい、節穴ふしあなだらけな
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かぶりったので、すっと立って、背後うしろ肱掛窓ひじかけまどを開けると、辛うじて、雨落だけのすきを残して、いかめしい、忍返しのある、しかも真新まあたらしい黒板塀が見える。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくごとく、がらあきのせきであるから、したへもかず、シイトつた——たびれないしるしには、真新まあたらしいのがすぼらしいバスケツトのなかに、——おぢやうさん衣絵きぬゑころの、かれに(おくりもの)がひそめてある。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
左右さいう見定みさだめて、なべ片手かたてらうとすると、青森行あをもりゆき——二等室とうしつと、れいあをしろいたふだほかに、踏壇ふみだん附着くつゝいたわきに、一まい思懸おもひがけない真新まあたらし木札きふだかゝつてる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そういっても一木一草ひとつひとつがあらためて美しい真新まっさらな了見方でみつめられるような、しみじみと生れ変った心持だった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
巡洋艦に劣らぬ戦闘力を持つ『吹雪ふぶき』級大駆逐艦二十四隻が、真新まっさらな旗をひるがえしているのが、絵のように美しい。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
今しがた繃帯ほうたいへてもらつたところださうで、なるほど左の指が三本ほど一緒に真新まあたらしい繃帯でゆはへてありました。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
やつと五番目の御間へとほると、金色燦然たる宝冠を戴き、真新まつさらな鼠色の長上衣スヰートカに、赤い長靴を履かれた女帝が、御座所で黄金いろの煮団子ガルーシュカを召しあがつておいでになつたこと