“真新”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞新
読み方割合
まあたら41.7%
まあたらし25.0%
まっさら16.7%
まあた8.3%
まつさら8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
リュック・サックを負うたものもあり、入塾のためにわざわざ買い求めたとしか思えないような真新まあたらしいかわのトランクをぶらさげているものもあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かぶりったので、すっと立って、背後うしろ肱掛窓ひじかけまどを開けると、辛うじて、雨落だけのすきを残して、いかめしい、忍返しのある、しかも真新まあたらしい黒板塀が見える。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そういっても一木一草ひとつひとつがあらためて美しい真新まっさらな了見方でみつめられるような、しみじみと生れ変った心持だった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
今しがた繃帯ほうたいへてもらつたところださうで、なるほど左の指が三本ほど一緒に真新まあたらしい繃帯でゆはへてありました。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
やつと五番目の御間へとほると、金色燦然たる宝冠を戴き、真新まつさらな鼠色の長上衣スヰートカに、赤い長靴を履かれた女帝が、御座所で黄金いろの煮団子ガルーシュカを召しあがつておいでになつたこと