“一人坊主”の読み方と例文
読み方割合
ひとりばうず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかりしのちの(一人坊主ひとりばうず)は、さきとは正反對せいはんたい位置ゐちちて、乘合のりあひをしてかへりてわれあるがためにふね安全あんぜんなるをたしかめしめぬ。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わし一體いつたい京都きやうともので、毎度まいど金澤かなざはから越中ゑつちうはう出懸でかけるが、一あることは二とやら、ふねで(一人坊主ひとりばうず)になつて、乘合のりあひしうきらはれるのは今度こんどがこれで二度目どめでござる。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一人坊主ひとりばうず)だとうてさわいでござるから丁度ちやうどい、だれわし弟子でしになりなさらんか、さうして二三にん坊主ぼうず出來できりや、もう(一人坊主ひとりばうず)ではなくなるから、とんんでくござらう。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)