“きけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
危険44.3%
危險20.3%
貴顕17.7%
貴縉3.8%
喜見2.5%
棄権2.5%
気圏2.5%
稀剣1.3%
冀県1.3%
危嶮1.3%
忌嫌1.3%
毅軒1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、もう一こくもここにいるのが危険きけんになりましたときに、二人ふたり相談そうだんをして、どこか安全あんぜんなところへのがれることにいたしました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで、わたくし心配しんぱいするのは、義侠をとこぎ大佐閣下たいさかつかは、吾等われら大難だいなんたすけやうとして、御自身ごじしん危險きけんをおまねきになるやうことはあるまいか。
新政府にし、維新功臣の末班まっぱんに列して爵位しゃくいの高きにり、俸禄ほうろくゆたかなるにやすんじ、得々とくとくとして貴顕きけん栄華えいが新地位しんちいを占めたるは
合衆国河岸ケエ・デゼ・ダシュニに沿って今日の花合戦のために仮設されたる¼キロ三階の大桟敷トリビュウヌ。花馬車はすなわちこの桟敷さじきの前を軽歩して、桟敷の貴縉きけん紳士と花束の投げ合いをしようという仕組み。
喜見きけんとか云ふ、土地ところで一番の料理屋に伴れて行かれて、「毎日」が仮令たとへ甚麽どんな事で此方に戈を向けるにしても、自頭てんで対手にせぬと云つた様な態度で、唯君自身の思ふ通りに新聞を拵へて呉れれば可い
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「いやじっさいあのへんはひどいところだよ。どうも六百からの棄権きけんですからな。」
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
然るに今日は既にビジテリアン同情派のかた結束けっそくを見、その光輝こうきある八面体の結晶けっしょうとも云うべきビジテリアン大祭を、この清澄せいちょうなるニュウファウンドランド島、九月の気圏きけんの底に於て析出せきしゅつした。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
当主の大膳亮は大の愛刀家——というより溺刀できとうの組で、金に飽かして海内かいだいの名刀稀剣きけんが数多くあつまっているなかに、玉にきずとでも言いたいのは、ただ一つ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのまま振りかぶった稀剣きけん乾雲、左腕、うなりを生じて真っ向から栄三郎の面上へ!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ところが、ここに冀県きけんの城一つだけが、よく支えて、容易に抜けない。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかぐるは危嶮きけんの旗のしゆの光
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
国体名分改正の初めなれば旧来の条約明白適中せざるは一々に改正し公明正大百年不易ふえきの条約を定むべし。ただおそらくは事件によっては忌嫌きけんなきにしもあらざるべし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
これらの人名の中、福岡藤二は土佐の藩士で大正八年頃まで生存していた子爵福岡孝悌たかちかである。また松岡欲訥は同じく土佐の藩士松岡七助、号を毅軒きけんといった人であろう。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)