“火災”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわさい63.6%
かさい36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他国にてもする事なり。或人あるひとはなしに、此事百余年前までは江戸にもありしが、火災くわさいをはゞかるためにきんくだりてやみたりとぞ。
しも太古たいこたみ地震ぢしんおそれて、石造せきざう家屋かをくつくらなかつたと解釋かいしやくするならば、そのまへに、なにゆゑにかれ火災くわさいおそれて石造せきざういへつくらなかつたかを説明せつめいせねばならぬ。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
實際じつさい大地震だいぢしん損害そんがいおいて、直接ちよくせつ地震動ぢしんどうよりきたるものはわづか其一小部分そのいつしようぶぶんであつて、大部分だいぶぶん火災かさいのためにしようずる損失そんしつであるといへる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
博士は研究所を火災かさいで失って、どうにも復興ふっこうの見込みが立たず、あたら英才えいさいいだいて不幸をたんしているという。しかし博士のことだから、そのうちにもっと何かいい手段を考え出すことだろう。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)