“石造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきざう27.8%
いしづくり27.8%
せきぞう16.7%
いしつくり11.1%
いしづく11.1%
いしつくりの5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大きな石造せきざうの建物の中の一室——テイブルを二脚も三脚も並べた、電話の絶えず聞えて来る、クツシヨンの椅子の置いてある
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
して一般の低地は商人街あきんどまちである。王宮は立派な近年の建築であるが、さびの附いて居ない白い石造いしづくりには難有ありがた味が乏しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
先生の覚悟は生きた覚悟らしかった。火に焼けて冷却し切った石造せきぞう家屋の輪廓りんかくとは違っていた。私の眼に映ずる先生はたしかに思想家であった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
石造いしつくりわれに語りぬ、いざこてをみづから執れと。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そこは石造いしづくりの銀行ぎんこうまえでした。かたまったとびらが、こちらをいてにらんでいるほか、だれもているものがありません。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
みなくらゐたか身分みぶんたふとかたで、一人ひとり石造いしつくりの皇子みこ一人ひとり車持くらもちの皇子みこ一人ひとり右大臣うだいじん阿倍御主人あべのみうし一人ひとり大納言だいなごん大伴御行おほとものみゆき一人ひとり中納言ちゆうなごん石上麻呂いそのかみのまろでありました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)