“かさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カサイ
語句割合
葛西77.2%
火災7.0%
加西5.3%
河西3.5%
家宰1.8%
笠井1.8%
花彩1.8%
賀西1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上杉憲顕のりあきをはじめ、江戸氏、葛西かさい党、三浦一族、坂東ばんどう八平氏、武蔵七党などの混成旅団で、あなどりがたい兵質と数であった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博士は研究所を火災かさいで失って、どうにも復興ふっこうの見込みが立たず、あたら英才えいさいいだいて不幸をたんしているという。しかし博士のことだから、そのうちにもっと何かいい手段を考え出すことだろう。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帯広おびひろは十勝の頭脳ずのう河西かさい支庁しちょう処在地しょざいち、大きな野の中の町である。利別としべつから芸者げいしゃ雛妓おしゃくが八人乗った。今日網走線あばしりせんの鉄道が㓐別りくんべつまで開通した其開通式に赴くのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
家宰かさいとしての師直の縦横な才腕をのぞいても、そこだけは高く彼を買っている所以ゆえんだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……いかに世とはいえ、東国のあらえびす、尊氏の家宰かさい、いわば陪臣ではないか。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天龍てんりゅうを乗っきって、しゃ笠井かさいさとへあがったのも夢心地ゆめごこち、ふと気がつくと、その時はもう西遠江にしとおとうみ連峰れんぽうの背に、ゆうよのないがふかくしずんで、こく一刻、一ちょうそくごとに
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同氏の厚誼こうぎに深謝の外ない。中で花彩かさいという飲みものの味が忘れ難い。蜂蜜、躑躅花つつじばな、青豆、片栗粉などを調味したものであったが、不思議に活きた味と高い香りがあった。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
幼少、播州の法華寺にまなび、中頃は賀西かさいの北条寺や書写山しょしゃざんにも数年すねんいて、修行を積んだ。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)