“㓐別”の読み方と例文
読み方割合
りくんべつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北海道十勝の池田駅で乗換えた汽車は、秋雨寂しい利別川としべつがわの谷を北へ北へまた北へ北へとはしって、夕の四時㓐別りくんべつ駅に着いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
帯広おびひろは十勝の頭脳ずのう河西かさい支庁しちょう処在地しょざいち、大きな野の中の町である。利別としべつから芸者げいしゃ雛妓おしゃくが八人乗った。今日網走線あばしりせんの鉄道が㓐別りくんべつまで開通した其開通式に赴くのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
関翁が声をかける。路作りかた/″\㓐別りくんべつまで買物に行くと云う。三年前入込んだ炭焼すみやきをする人そうな。やがて小さな流れに沿熊笹葺くまざさぶきの家に来た。炭焼君の家である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)