“さげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サゲ
語句割合
22.1%
22.1%
19.1%
下髪14.7%
10.3%
垂髪5.9%
下髮1.5%
1.5%
垂下1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おびもせざる女片手かたて小児せうに背負せおひ提灯ちやうちんさげ高処たかきところにげのぼるは、ちかければそこらあらはに見ゆ、いのちとつりがへなればなにをもはづかしとはおもふべからず。
、今日まで物語りも致しませず、さぞかし物の心得のない不作法者とも覚し召しおさげすみなされたでございましょうが、何を
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さげられしが此事一應加役方へ掛合の上ならでは吟味ぎんみに取掛りがたき儀なれどもかれが申し立て如何いかにも不便ふびんなりと思はれしかば大岡殿の英斷えいだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うるわしいお下髪さげにむすび、おびのあいだへ笛をはさんだその少女おとめは、おずおずと、梅雪の駕籠の前へすすんで手をついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにをしゃべったかわからないままに、やっとのことにさげだけつけると、ろくすっぽお辞儀もしないでそのまま楽屋へ飛び下りてきた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
漸くお垂髪さげにしたばかりの愛くるしい顔が彼の頭にはっきり刻まれていた。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そしてそこから、青いマントにくるまつた、お下髮さげの、一人の少女が、出てきた。小松葉子だ、と彼はその少女をはつきり見ることが出來なかつたが、咄嗟にさう思つた。
水族館 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
女房の前に首をさげて、罪過あやまちわびるなぞは猶々出来ない。なんとか言訳を探出して、心の中の恐怖おそれを取消したい。と思迷って、何故、お隅を打ったのかそれが自分にも分らなくなる。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
白の洋装で髪をお垂下さげにし、丈の長い淡紅とき色のリボンをひらめかしながら力漕をつづけているのは、まごうかたなく彼の少女であッた。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
お光さんにと云よりお光は翌日あした仕掛しかけ米淅桶こめかしをけを手にさげて井戸端へとて行ん物とお金の前を通り掛ればお金は夫と見るよりもお光を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)