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垂髪
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さげ
ふりがな文庫
“
垂髪
(
さげ
)” の例文
その横の化粧部屋で、妾は久し振りにお
垂髪
(
さげ
)
に
結
(
ゆ
)
って、新しいフェルト
草履
(
ぞうり
)
を突っかけながら、振り袖のヨソユキと着かえていた。
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
漸くお
垂髪
(
さげ
)
にしたばかりの愛くるしい顔が彼の頭にはっきり刻まれていた。
少年の死
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
頬を破られたイガ栗頭が……眉間を砕かれたお
垂髪
(
さげ
)
の娘が……前額部の皮を引き剥がれた
鬚
(
ひげ
)
だらけの顔が……。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「それが又おかしいのよ。着くと直ぐに美容院の先生みたいな人が妾を捕まえて、お湯に入れて、お
垂髪
(
さげ
)
に結わせて、気味の悪いくらい青白いお化粧をコテコテ塗られちゃったのよ」
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
舞踏狂らしいお
垂髪
(
さげ
)
の女学生が、私たちの立っている窓のすぐ下に、肩まで手が這入るような砂の穴を掘って、ボール紙の王冠と、松の枯れ枝を利用しながら、小さな
陥穽
(
おとしあな
)
を作りかけているのが
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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あの土下座している髯男の
周囲
(
まわり
)
を跳まわっておりますお
垂髪
(
さげ
)
の少女は、高等女学校の二年生で、元来、内気な、憂鬱な性格で御座いましたが、芸術方面に非常な才能をあらわしておりまするうちに
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
“垂”で始まる語句
垂
垂下
垂木
垂々
垂井
垂涎
垂氷
垂簾
垂水
垂布