“さげがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下髪81.8%
垂髪18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若手の芸妓が綱をとって花車だしき出され、そのあとへ、先頭が吉野よしの太夫、殿しんがりが傘止めの下髪さげがみ姿の花人はなんど太夫、芸妓の数が三、四十人、太夫もおなじ位の人数
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
太郎は独楽をふところに持ったまま、たたずんでしばらくその中に見とれていました。ちょうどそこへ足音がして、後方うしろから可愛らしい下髪さげがみの花ちゃんが嬉しそうに微笑ほほえみながら来たのです。
百合の花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
翻りてくれないのリボンかけたる垂髪さげがみの——十五ばかりの少女おとめ入り来たり、中将が大の手にさき読本をささげ読めるさまのおかしきを、ほほと笑いつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
わたくし服装みなり瞬間しゅんかんかわりましたが、今日きょう平常いつもとはちがって、には白練しろねり装束しょうぞくには中啓ちゅうけいあしにはつるんだ一しゅ草履ぞうり頭髪かみはもちろん垂髪さげがみ……はなはださッぱりしたものでございました。