“たずさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タズサ
語句割合
94.9%
3.2%
0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かような物々しい品をたずさえ、あの境内に寄り集って、不埓な百姓一揆を起そうと致しおったゆえ、ひと搦めに召し捕ったものじゃ。
弓矢をたずさえて来た弟は、郷国くにの常陸には見受けない鳥獣を猟ってその珍しさに日の過ぐるのを忘れていたが、それも飽きていうようになった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
だんだん奥向きのことにたずさわるようになっていることは、笹村にもうなずかれたが、そこの窮屈な家風に、ようやく厭気いやきのさしていることも、時々の口吻くちぶりで想像することが出来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
笹村は行きがかり上、これまでたずさわっていた仕事を、ようやく真面目に考えるような心持になっていた。机のうえには、新しい外国の作が置かれ、新刊の雑誌なども散らかっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼は今までいかなることにたずさわっても人に劣り、人に負けたという記憶を持っていなかった。幼年時代に破魔弓はまゆみの的を競えば、勝利者は必ず彼であった。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たかには公儀より御拝領の富士司ふじづかさ大逸物だいいちもつを始め、大鷹おおたか二基にきはやぶさ二基をたずさえさせ給う。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)