“たづさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
5.0%
2.5%
2.5%
關與2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汝また彼の事を心に記してたづさへ行くべし、されど人に言ふなかれ。かくて彼はまのあたり見る者もなほ信ずまじきことどもを告げ 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されどこはカザールまたはアクアスパルタよりならじ、かしこより來りてかの文書かきものたづさはる者或ひはこれを避け或ひはこれをちゞむ 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
同行者は「渋江夫婦、小野親子、多多羅、有馬、てる、なべ町娘ちやうむすめ」と記してある。渋江抽斎のたづさへて往つた妻は比良野氏威能ゐので、前年己丑にとついで、次年辛卯には死ぬる女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「五十日のあひ/\はか参二人つれにて、もふくにて参候。」わたくしは此辺の文を省いたが、「二人つれにて」は復醇の二子をたづさへて往つたのである。わたくしは母子の「三人づれ」と解する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
先日こなひだの茶話で神戸の山下亀三郎氏が勝田蔵相にうつかり「犬馬の労を取つて欲しい」と言つたといふ事を書いた。すると、山下氏の事業にたづさはつてゐる箕輪益夫みのわますを氏から、態々わざ/\正誤書が来た。
其れを卑むならば、寧ろ文學に關與たづさはらぬ方がよいのである。若し眞實の世相が觀たいと思ふならば小説を讀むより己れ自ら世相を觀るにくはない。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)