たずさ)” の例文
だんだん奥向きのことにたずさわるようになっていることは、笹村にもうなずかれたが、そこの窮屈な家風に、ようやく厭気いやきのさしていることも、時々の口吻くちぶりで想像することが出来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
笹村は行きがかり上、これまでたずさわっていた仕事を、ようやく真面目に考えるような心持になっていた。机のうえには、新しい外国の作が置かれ、新刊の雑誌なども散らかっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)