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提
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たずさ
ふりがな文庫
“
提
(
たずさ
)” の例文
旅の暇には、彼は
提
(
たずさ
)
えている書物に読み耽るらしく、
手垢
(
てあか
)
で黒くなった四五冊のむずかしい書物が、いつも彼の
座右
(
ざう
)
にあるのでした。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
弓矢を
提
(
たずさ
)
えて来た弟は、
郷国
(
くに
)
の常陸には見受けない鳥獣を猟ってその珍しさに日の過ぐるのを忘れていたが、それも飽きていうようになった。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
勇士これを腕に貫けば身動くごとに鳴る事鈴のごとし。かくて虎の
尸
(
しかばね
)
もしくはその一部を
提
(
たずさ
)
え諸方を巡遊すれば衆集まり来りてこれを見贈遺多く数日にして富足るとある。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
而かも毒薬を買って
提
(
たずさ
)
えて居たとすれば、益々余の想像の通り人知れずに自殺する為と云う事が事実らしく成って来る、最早此の上を聞くには及ばぬ、早く幽霊塔へ馳せ返って様子を見る一方だ
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
砂糖袋か
鮭
(
さけ
)
を
提
(
たずさ
)
えて作が
急度
(
きっと
)
お
伴
(
とも
)
をするのであったが、この二三年商売の方を
助
(
す
)
けなどするために、時には金の仕舞ってある押入や
用箪笥
(
ようだんす
)
の
鍵
(
かぎ
)
を
委
(
まか
)
されるようになってからは、不断は仲のわるい姉や
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
提
常用漢字
小5
部首:⼿
12画
“提”を含む語句
提灯
提燈
菩提樹
菩提
小提灯
高張提灯
大提灯
弓張提灯
引提
紅提灯
提琴
鬼灯提灯
手提
手提鞄
岐阜提灯
酸漿提灯
菩提所
提携
前提
箱提灯
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