“高処”のいろいろな読み方と例文
旧字:高處
読み方割合
たかみ41.7%
こうしょ16.7%
たか16.7%
たかきところ8.3%
たかど8.3%
タカ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わちとら親子は高処たかみから一揆を見物しているわ。ああうまいことした。甚作、厄逃れのお祝いに、神棚へお灯明であげいよ。
義民甚兵衛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
帝室ていしつをば政治社外の高処こうしょあおたてまつりて一様いちようにその恩徳おんとくよくしながら、下界げかいおっあいあらそう者あるときは敵味方の区別なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
どどどと云ふ響き。——ちようど其が、此廬堂の真上の高処たかに当つて居た。こんな処に道はない筈ぢやがと、今朝起きぬけに見ると、索のぢやう、赤土の大崩崖おほなぎ
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おびもせざる女片手かたて小児せうに背負せおひ提灯ちやうちんさげ高処たかきところにげのぼるは、ちかければそこらあらはに見ゆ、いのちとつりがへなればなにをもはづかしとはおもふべからず。
乱り立つ鴨の羽音の高処たかどにはすでに幾羽か小さく飛ぶ影
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
がら/″\と、岩のえる響き。——ちようど其が、此盧堂の真上の高処タカに当つて居た。こんな処に道はない筈ぢやが、と今朝起きぬけに見ると、案のヂヤウ、赤岩の大崩崖オホナギ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)