トップ
>
高処
>
たかみ
ふりがな文庫
“
高処
(
たかみ
)” の例文
旧字:
高處
わちとら親子は
高処
(
たかみ
)
から一揆を見物しているわ。ああうまいことした。甚作、厄逃れのお祝いに、神棚へお灯明であげいよ。
義民甚兵衛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ずっと四方を見透すことの出来る
高処
(
たかみ
)
に坐って、静かに下界を見おろしてござる読者には、下界で行われているいろんないざこざも楽々と批判することが出来ようけれど
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そのすこし前の戦争の時にはこの
高処
(
たかみ
)
へも陣が張られたと見えて、今この二人がその辺へ来かかッて見回すとちぎれた幕や
兵粮
(
ひょうろう
)
の包みが死骸とともに
遠近
(
あちこち
)
に飛び散ッている。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
ゲーテが、自分が
高処
(
たかみ
)
にのぼったり、やかましい音、いやなものを見て感じる、おく病やだらしなさを、ためるために、強制的練習法をとった。これを、我々近代人は、何と見てよいのだろう。
日記:08 一九二二年(大正十一年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
窓の外を
凩
(
こがらし
)
が吹く音をききながら寝ていると、自分が非常な
高処
(
たかみ
)
に巣をつくっているような気がしてきて妙だそうである。また樹上に坐禅を組んだという
栂尾
(
とがのお
)
の
明恵上人
(
みょうえしょうにん
)
のことが
偲
(
しの
)
ばれるという。
西隣塾記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高原
高嶺
高山
高邁