“栂尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とがのお85.7%
とがお7.1%
とがのを7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また源頼朝や北条泰時の帰依の厚かった一代の高僧たる、栂尾とがのお明恵みょうえ上人の如きすら、自ら「非人高弁」と名告なのっておられたくらいです。
「胸のところに色糸いろいとでK・Uという頭文字が刺繍ぬいとりしてある……君の名は栂尾とがおひろ、当然、H・Tでなければならないわけだ」
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
栂尾とがのをの明恵上人は雑炊の非常に好きな人であつた。ある時弟子の一人が師僧を慰める積りで、ごく念入ねんいりの雑炊をこしらへた。念入だといつたところで、何も鰹節を使つたといふ訳ではない。