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とがのを
ふりがな文庫
“とがのを”の漢字の書き方と例文
語句
割合
栂尾
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栂尾
(逆引き)
栂尾
(
とがのを
)
の明恵上人は雑炊の非常に好きな人であつた。ある時弟子の一人が師僧を慰める積りで、
極
(
ごく
)
念入
(
ねんいり
)
の雑炊を
拵
(
こしら
)
へた。念入だといつたところで、何も鰹節を使つたといふ訳ではない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
むかし
笠置
(
かさぎ
)
の
解脱
(
げだつ
)
上人が、
栂尾
(
とがのを
)
の
明恵
(
みやうゑ
)
上人を訪ねた事があつた。その折明恵は
質素
(
じみ
)
な
緇衣
(
しえ
)
の下に、
婦人
(
をんな
)
の着さうな、
緋
(
ひ
)
の勝つた派手な下着を
被
(
き
)
てゐるので、解脱はそれが気になつて溜らなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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