“栂指”の読み方と例文
読み方割合
おやゆび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵は、栂指(おやゆび)の爪を噛んで、じいっと、矢の飛ぶのを見ていたが、突然、柵のほうへ走って、飛鳥のように外へ躍り越えた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰かが戯談(ぜうだん)半分に傍(そば)から喚(わめ)いたものだ。すると、酔つたまぎれの久米氏はいきなり栂指(おやゆび)をもつて蜜柑をむりやりに口の中に押し込んでしまつた。
とうとう四日目の朝飯の給事(きゅうじ)をさせている時、汁椀の中へ栂指(おやゆび)を突っ込んだのを見て、「もう給仕はしなくても好いから、あっちへ行っていておくれ」
雁 (新字新仮名) / 森鴎外(著)