“おやゆび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オヤユビ
語句割合
拇指80.5%
母指6.9%
親指4.0%
栂指3.4%
1.7%
拇趾1.1%
大拇0.6%
大指0.6%
𧿹0.6%
𧿹指0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大統領は膝に肘をつき、拇指と人差指で大きな顎をささえるようにしながら、持前のふてぶてしい顔つきになってスチムソンを見た。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
実の形が三味線の撥に似ているので、小児はこれを採って左の手の母指の爪に当てて、三味線を弾くといって戯れ遊んだ。
其時蟻はもう死んでゐた。代助は人指指いた黒いものを、親指いた。さうしてがつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
誰かが戯談半分にからいたものだ。すると、酔つたまぎれの久米氏はいきなり栂指をもつて蜜柑をむりやりに口の中に押し込んでしまつた。
奥畑は急にちょっと居ずまいを改めて、口付の煙草の灰をでトントンと灰皿にき落しながら
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そう言って、高い木沓を脱ぐと、なかから、それは異様なものが現われた。双方の足趾は、いずれも外側にっていて、大きな拇趾だけがさながら、大のように見えるのだった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大夫は右の手を挙げて、大拇を折って見せた。そして自分もそこへ舟をった。大拇だけ折ったのは、四人あるという相図である。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お由羅は、壇上へ上って、蹲踞座と呼ばれている坐り方——左の大指を、右足の大指の上へ重ねる坐り方をして、炉の中へ、乳木と、段木とを、積み重ねた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
足袋を穿いている足を上げて𧿹に耳の先をんでみ上げた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
は絵に在る支那兵の、腰を抜いたと同一形で、肩のあたりで両手を開いて、一縮みになった仕事着のに曰くあり。戸外から愛吉が、足の𧿹指の股へ挟んで、ぐッとそっちへ引くのであった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)