“箆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へら89.3%
3.6%
べら3.6%
やがら3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陶戸すえどの中の久米一は、素地そじを寄せて一心不乱にへらをとった。ミリ、ミリ、彼の骨が鳴って、へらの先から血がしたたりはしまいかと思われる。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊藤いとう五がおどろいて、そのをぬいて清盛きよもりところへもって行ってせますと、みの二ばいもあるふとさきおおのみのようなやじりがついていました。清盛きよもりはそれをたばかりでふるえがって
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それで免状をもらって、連隊へ帰って来ると、連隊の方でも不思議に思って、そんなべら棒な話がある訳のもんじゃねえ、きっと何かの間違だろうッてんで向へ聴合せたんだ。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
150 やじりやがらに固着せしむる紐なるべし。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)