“靴箆”の読み方と例文
読み方割合
くつべら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バルベニ氏はずぼんのポケットに洋銀の靴箆くつべらを入れているのが動くたびにはっきり見えた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
ゲートルは暗闇のなかでもすぐ捲けるが、手拭てぬぐいとか靴箆くつべらとかいう細かなもので正三は鳥渡ちょっと手間どることがある。が、警戒警報のサイレン迄にはきっと玄関さきで靴をはいている。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
「なあんだ、靴箆くつべらじゃありませんか」
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)