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親指
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おやゆび
ふりがな文庫
“
親指
(
おやゆび
)” の例文
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
ながら
端渓
(
たんけい
)
で、よく洗ってあるのもたしなみですが、墨は
親指
(
おやゆび
)
ほどではあるが唐墨の
片
(
かけ
)
らに違いなく、筆も一本一本よく洗って拭いてあります。
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其時蟻はもう死んでゐた。代助は
人指指
(
ひとさしゆび
)
の
先
(
さき
)
に
着
(
つ
)
いた黒いものを、
親指
(
おやゆび
)
の
爪
(
つめ
)
で
向
(
むかふ
)
へ
弾
(
はぢ
)
いた。さうして
起
(
お
)
き
上
(
あ
)
がつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
七人の
親指
(
おやゆび
)
と
食指
(
ひとさしゆび
)
とが、皆源右衞門の擧の上に集つたところで、源右衞門は「よしか。」と一聲、パツと指を開くと、七つの手に一本づゝ
紙捻
(
こより
)
がブラ下つた。
石川五右衛門の生立
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
爺
(
ぢい
)
やが
畠
(
はたけ
)
から
持
(
も
)
つて
來
(
く
)
る
茄子
(
なす
)
は、
父
(
とう
)
さんに
蔕
(
へた
)
を
呉
(
く
)
れました。その
茄子
(
なす
)
の
蔕
(
へた
)
を
兩足
(
りやうあし
)
の
親指
(
おやゆび
)
の
間
(
あひだ
)
にはさみまして、
爪先
(
つまさき
)
を
立
(
た
)
てゝ
歩
(
ある
)
きますと、
丁度
(
ちやうど
)
小
(
ちひ
)
さな
沓
(
くつ
)
をはいたやうで、
嬉
(
うれ
)
しく
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そのうちのひとりは、ひらべったい、ひろい足のうらをしていました。もうひとりは、大きな下くちびるがあごまでぶらさがっていました。三人めの女は、はばのひろい
親指
(
おやゆび
)
をしていました。
三人の糸くり女
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
徳
(
とく
)
ちゃんは、なかなかのひょうきんもので、
両方
(
りょうほう
)
の
親指
(
おやゆび
)
を
口
(
くち
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れ、二
本
(
ほん
)
のくすり
指
(
ゆび
)
で、あかんべいをして、ひょっとこの
面
(
めん
)
をしたり、はんにゃの
似顔
(
にがお
)
をして
見
(
み
)
せて、よく
人
(
ひと
)
を
笑
(
わら
)
わせました。
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
五七 川の岸の
砂
(
すな
)
の上には川童の
足跡
(
あしあと
)
というものを見ること決して珍しからず。雨の日の翌日などはことにこの事あり。猿の足と同じく
親指
(
おやゆび
)
は離れて人間の手の
跡
(
あと
)
に似たり。長さは三寸に足らず。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「あなたは、どうしてそんなにはばのひろい
親指
(
おやゆび
)
をしているのですか?」
三人の糸くり女
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“親指”の解説
親指(おやゆび)は、手の場合は掌を地面に向けたときに、足の場合は直立したときに、一番内側に位置する指。一般的に指の中で一番太い。
和語ではお父さん指、大指、医学用語では第一指、母指、拇指、漢語では母指、拇指、巨指、巨擘(きょはく)、擘指(はくし)との呼び方がある。
人間の手の親指は、他の4本の指と向き合う方向にあることが特徴であり、これにより、人間は器用にものを「掴む」「摘む」ことができる。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“親”で始まる語句
親
親戚
親父
親爺
親仁
親子
親切
親方
親類
親身