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携
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も
ふりがな文庫
“
携
(
も
)” の例文
この人が来る時は、よく私に物を
携
(
も
)
って来てくれました。この人が帰って
去
(
い
)
った後で、爺さんは
必
(
きっ
)
と白銅を一つ握っておりました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
童子は、手に
携
(
も
)
った笛を腰のあたりに差した。そして童子自身が困りぬいたかおをして見せた。
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「どけどけ、医者が来たんだ」私の傍にいた男は露路の外に停った自動車の音をきいて、後を振向いた途端、男の
携
(
も
)
っていた懐中電灯がパッと私の足下を照らしていった。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
その父は、半歳程經つて近所に火事のあつた時、人先に水桶を
携
(
も
)
つて會堂の屋根に上つて、足を辷らして落ちて死んだ。天晴な殉教者だと口を極めて布教師は作松の徳を讃へた。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
村の人々は十五日の前の晩に色々のお斎糧を集めては、そのおかえりの時に
侑
(
すす
)
めるのでございますけれど、それとても、ほんのお
携
(
も
)
ちになれるだけしかお
提
(
さ
)
げになりません。
あじゃり
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
その父は、半歳程経つて、近所に火事のあつた時、人先に水桶を
携
(
も
)
つて会堂の屋根に上つて、足を辷らして落ちて死んだ。
天晴
(
あつぱれ
)
な殉教者だと口を極めて布教師は作松の徳を讃へた。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
叔母一行が来て
家中
(
やうち
)
が賑つてる所へ、夕方から村の有志家が三四人、門前寺の
梁
(
やな
)
に落ちたといふ川鱒を
携
(
も
)
つて来て酒が始つたので、病床のお柳までが鉢巻をして起きるといふ混雑
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
携
常用漢字
中学
部首:⼿
13画
“携”を含む語句
提携
携帯
相携
手携
携来
聯携
携提
携帯無電機
連携
携持
携帰
携帯電灯
携帯蓄音機
携帯用風琴
携帯用
御携来
携帯感電器
携帯式
携帯品
携帯口糧
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