“高藪”の読み方と例文
読み方割合
たかやぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう聞かれるたびに健三は、彼の記憶のうちに見える赤い門——高藪たかやぶおおわれた小さな赤い門のうちを挙げて答えなければならなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ごらんなさい。あの高藪たかやぶの上に、ふらふらと、人魂ひとだまのような赤い挑灯ちょうちんがしきりに暗号を振っているでしょうが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両側の高藪たかやぶは人をおどすように不意にざわざわと鳴って、どこかで狐の呼ぶ声もきこえた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)