“頭文字”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしらもじ56.0%
イニシアル20.0%
イニシャル12.0%
イニシァル8.0%
モノグラム4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
覺えてゐますわ。でも、一度も何てお名前の頭文字かしらもじか伺はなかつたのです。ぢや、それでどうなんですの? きつと——
これは死の素描デツサンではないのか? 一本一本針を刺されながら、いつのまにか僕の腕に、死の頭文字イニシアルの見事な入墨が、完成されつつあるのではないのか?
死の素描 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
ナイフにり込まれた頭文字イニシャルって私の作り上げた推理を、まだ意地悪く信じていたかったので、矢島五郎——と聞いた時に、いささか昂奮こうふんしてしまった。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
K・Uという頭文字イニシァルしかわかっていないのだが、昨夜、大池氏から家族にあてて、K・Uとこの湖で投身自殺……つまり心中するつもりだから
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
コンスタンチウスは信心が深くて、七宝の十字架や基督の頭文字モノグラムなどが、あらゆる隅々の細々した道具についているのであった。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)